- ネームとは
- ネームの本格レシピと作り方
- ネーム関連料理
この記事では上記のことを解説していきます。
ネームを日本語にすると【発酵豚肉ソーセージ】といった感じです。
豚肉を発酵させて作る酸味のあるソーセージとなります。
タイの屋台で焼いているところを見たことがあるという方も多いでしょう。
ネームは酸っぱいもの好きにはたまらない料理です。
タイビールとの相性が良く、おつまみに最適な料理でもあります。
ただ、タイ料理を食べ慣れてないと少し苦手という方もいるかもしれませんね。
実は形は色々あり、ソーセージっぽくないネームもあったりします。
この記事前半ではネームの基本解説。
後半ではネームの本格レシピと作り方を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。それではいきましょう!!!
タイ料理【ネーム】発酵豚肉ソーセージの基本解説
カタカナ表記 | ネーム |
---|---|
タイ語 | แหนม |
辛さ | レシピ次第 |
クセ |
ネームとは
ネームを日本語にすると【発酵豚肉ソーセージ】といった感じです。
ネームの特徴はなんと言っても「酸味」となります。程よい酸味もあれば、酸味が強いネームもあります。
また、ネームによっては唐辛子が入っていることもありますので、辛いのが苦手な方は注意しましょう。
ビールとの相性も抜群で、ぜひ、つまみとしてネームを一緒に食べてみてください。
さて、発酵させるために使用する基本的な食材は以下の通りです。
- ムーサップ→豚ひき肉(例外あり)
- グラティアム→ニンニク
- グルア→塩
- カオニャオ→タイもち米
上記の食材を2日〜5日、しかも常温(タイの)でおいておくことで作ることができます。
ちなみに、発酵具合が進むほど酸っぱいネームになる様です。
タイのローカル居酒屋(ライブバー見たいな飲み屋)でネームを頼むと、
- プリック→唐辛子
- トゥアリソン→ピーナッツ
- バイパクチー→パクチーの葉
- ホムデーン→アカワケギ
- キン→生姜スライス
- マナオ→タイライム
なども一緒に付いてきます。
ネームは以下の様な場所で食べることができます。
- 屋台(味は安定しない)
- スーパー(味は安定している)
- タイのローカル居酒屋
スーパーで買う場合、味は安定していますが、酸味や旨みは控えめです。
屋台で買う場合、味(発酵具合、酸味具合?)は安定していません。ただ、肉の旨味や酸味がドンピシャの日もあるのでやめられません。ある種の当たりくじみたいなものです。
屋台ではネームと一緒にカオニャオ(タイもち米)も売られているので、ついでに購入しておくのがオススメです。
タイ人的に理論上は生で食べられるとのことですが、我々日本人が食べるときは必ず火を入れることをオススメします。食衛生上あまり良くないですよね。最近はタイ人でも生で食べる人は減ってきてるとのことです。
僕自身、生で食べたことはないのですが、それでよかったと思っています。
ネームシークロンムー
あまり見かけることができませんが、実はソーセージっぽくないネームも存在します。
自分がタイ在住時に食べたことのあるネームだけ紹介しておきます。
- ネームシークロンムートート→豚のスペアリブ(揚げ)
- ネームピックガイ→鶏の手羽先
特に鶏肉のネームはタイ人でも食べたことない方が多かったです。もし食べる機会があればぜひ試してみてください。
参考として、以下に写真やYouTubeを載せておきます。
ネームの本格レシピと作り方
ここからはネームの本格レシピと作り方を紹介していきます。
ただ、食衛生面からあまりオススメしません。もし作ったとしても必ず火を入れてくださいね。
レシピ
- 豚ひき肉:500g
- 豚脂:100g
- 刻みニンニク:50g
- 塩:大さじ1.5杯
- 炊いたもち米:100g
作り方
- ボールに豚ひき肉、豚脂、ニンニク、塩を入れ、よく混ぜ合わせます。
- 炊いたもち米を入れ、よく混ぜ合わせます。
- 小分けにして、袋に入れていきます。
- 袋に入れたまま、成形し、輪ゴムで2箇所くらい止めておきます。
- 2日から3日、常温(25℃くらい)でおいておきます。(長くなるほど酸っぱくなります。)
- 袋から取り出し、しっかり火を通します。
- 味見して、その他食材と一緒に盛り付けて完成です。
ネーム関連料理
ここからはネームを使用した料理を紹介していきます。
プラーソム
プラーソムを日本語にすると【発酵させた魚】といった感じです。
ニンニク、もち米、塩を使用して発酵させるのですが、ネームと全く同じ食材となります。
にも関わらず名前が「ネームプラー」とならないのが興味深いですね。
またプラーソムは、日本の熟れ鮨(鮒ずしなど)のルーツという説もあります。
魚の腹にもち米などを詰めるのが、伝統的な作り方の様です。
とはいえ、捌いた後にもち米やニンニク、塩と合わせて作ることもできます。(上の写真は自作)
料理は自由ですので、形にこだわらなければ、どちらでもいいのかなと思います。
ただやはり、プラーソムも食衛生上あまりオススメはしません。もし作るのであれば自己責任でお願いします。
チムソム
ムーソムクアカイを日本語にすると【ネームの卵とじ炒め】といった感じです。
人によっては、ムーソムクアカイを「チムソムクアカイ」と呼ぶ人もいます。
ムーソムクアカイはタイ北部料理の一つです。
実は細切りにしたネームを卵と一緒に炒めるだけの料理です。
単純な料理なのですが、卵のまろやかさとネームの酸味の相性が抜群でとても美味しいのでオススメ。
ネームさえあれば、家庭でも簡単にできるので、ぜひ一度作ってみてはいかがでしょうか。
ネームクルック(ヤムネーム)
- クルック→混ぜる
- ヤム→混ぜる
ネームクルックは刻んだネームに揚げライスボールや各種野菜を合わせた混ぜ料理です。
タイ人はヤムネームとも言いますが、ヤムサラダ系の味とは少し違います。
ボール内で揚げたライスボールを崩し、以下のような食材を入れて軽く混ぜて完成です。
- 刻んだネーム
- トゥアリソン→ピーナッツ
- ホムデーン→アカワケギ
- トンホーム→ワケギ
- プリック→唐辛子
ネームクルックは主に屋台で食べることができます。
ネームを具材にしたタイ料理
ネームは汎用性いが高く、その他様々なタイ料理に具材として使用できます。
例えば、
といった料理があります。
他にもたくさんありますので、ネーム好きの方は色々と探してみてください。
タイのソーセージ料理
- サイクローク→ソーセージ
タイにはネーム以外にもソーセージ料理がたくさんあります。
例えば、
- サイクロークイサーン(イサーン風ソーセージ)
- サイウア(チェンマイソーセージ・タイ北部ソーセージ)
- サイクローク(普通のソーセージ)
- ムーヨー(ベトナム風ソーセージ)
地域によって味の特徴や使用する食材が違うのが面白いところです。
とはいえ、最近はタイ国内であれば、どのソーセージも食べることができます。
タイ料理【ネーム】発酵豚肉ソーセージのまとめ
ネームを日本語にすると【発酵豚肉ソーセージ】といった感じです。
その名の通り発酵させたソーセージなので、酸味が特徴となります。
きっと酸っぱいもの好きにはたまらないタイ料理でしょう。
一応、生でも食べられるとのことですが、我々日本人が食べる場合はしっかり火を通して食べましょう。
唐辛子入りもあるので、辛いのが苦手な方は気をつけましょう。
日本ではなかなか食べることができないと思いますので、タイ旅行の際、ぜひ一度は食べてみてくださいね。