- タイのアヒル肉とアヒルの卵の基本解説
- オススメのアヒル料理8種紹介
この記事では上記のことを解説していきます。
日本ではあまりアヒルを食べることが少ないですよね。
しかしタイでアヒル肉は、とてもメジャーな食材の一つで日常的に食べられています。
独特の弾力と風味がクセになる方も多いのではないでしょうか。
この記事前半ではタイのアヒル肉とアヒルの卵の基本解説。
後半からはオススメのアヒル料理を紹介していきます。
アヒル料理を知ることで、よりタイ料理を楽しむことができるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。それではいきましょう!!!
タイ【アヒル料理】の基本解説
カタカナ表記 | ペット・ペッ |
---|---|
タイ語 | เป็ด |
辛さ | 料理次第 |
クセ | 料理次第 |
アヒル肉について
- ペット→アヒル
タイにおいてアヒル肉とは食用の鴨全般のことを指します。つまり「合鴨」と言ってもいいかもしれません。
独特の食感と濃厚な脂の風味がクセになる方も多いのではないでしょうか。
日本でアヒル肉(合鴨肉)を食べられるのは、高級店や蕎麦屋などが多いと思います。
しかしタイでは、屋台でも食べることができるメジャーな食材となります。
中華料理屋や中華系のタイ料理屋、中華系のクイッティアオ屋(クイッティアオペット)などで食べることができます。
鶏肉よりも少し高級なのですが、それでも定期的に食べたくなります。
中華系のタイ料理と相性がいいことから、チャイニーズニューイヤー(旧正月)にスーパーでよく見かけることになります。
ちなみに日本同様にタイでも「真鴨」はあまり食べられることはないようです。
野生の真鴨を捕まえて食べることを禁止されているとも聞いたことがあります。(タイ語で「ペットナーム」)
アヒルの卵について
- カイ→卵
- ペット→アヒル(鴨)
- ガイ→鶏
アヒルの卵は「カイペット」と呼ばれ、それに対して鶏卵は「カイガイ」と呼びます。
アヒルの卵は鶏卵より味が濃厚で風味も少し違います。値段はアヒルの卵の方が鶏卵に比べて高めです。
アヒルの卵の方が少し大きて、殻も厚め。
殻が厚いため、カイケム(アヒルの塩漬け玉子)やカイイヤオマー(ピータン)を作る際には、基本的にアヒルの卵が使用されます。
- カイトムペット(アヒルのゆで卵)
- カイケム(アヒルの塩漬け卵)
- カイイヤオマー(ピータン)
特にカイケムは以下のような料理に使用されます。
- ソムタムカイケム(青パパイヤサラダ)
- ヤムカイケム(アヒルの塩漬け卵のヤムサラダ)
- プラームックパットカイケム(烏賊のカイケム炒め)
- ジョークカイケム(タイ風ドロドロお粥)
そして、カイイヤオマーも同様に様々なタイ料理に使用されます。
カイケムやカイイヤオマーはタイのコンビニやスーパーで買うことができます。
ちなみに、タイのスーパーやコンビニで見かけるピンク色の卵はカイイヤオマーです。
タイ【アヒル料理】8種紹介
ここからはタイのアヒル料理を紹介をしていきます。
気になった料理の詳細は各リンクから飛んでみてください。
パークペットトート
カタカナ表記 | パークペットトート |
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タイ語 | ปากเป็ดทอด |
辛さ | 0 |
クセ | なし |
- パーク→口(くちばし)
- ペット→アヒル
- トート→揚げる
パークペットトートを日本語にすると【アヒルのくちばし揚げ】といった感じとなります。
日本だとなかなか食べる機会がないと思いますが、タイの食堂ではよく見かける定番メニューです。
名前を見て、少し食べるのを躊躇してしまいそうですが、一度食べると美味しくてクセになります。
可食部が少ないのですが、脂身濃厚で、ゼラチン質の食感がとっても美味。
もちろんビールのおつまみにもピッタリ。
タレはソースプリック(タイのチリソース)で提供するお店が多いです。
ただ、パークペットトート自体に味がしっかりついていれば、タレをつけなくても十分に美味しくいただけます。
カオナーペットヤーン
カタカナ表記 | カオナーペットヤーン |
---|---|
タイ語 | ข้าวหน้าเป็ดย่าง |
辛さ | 0 |
クセ | なし |
- カオ(カーオ)→ご飯
- ナー→前・上
- ペット→アヒル
- ヤーン→焼く
カオナーペットヤーンを日本語にすると【焼きアヒル肉ご飯】といった感じです。
全体に甘いタレをかけて食べます。
青梗菜(チンゲンサイ)のような青野菜が一緒についてくることが多く、アヒル肉との相性も抜群です。
辛くないので、辛いのが苦手な方でも食べられます。
中華料理屋や中華系のタイ料理屋で食べることができ、ご飯なしで頼むことが可能です。その場合、アヒル肉が増えるので、少し値段が高くなります。
ちなみにペットヤーンのように肉を焼いた料理は以下の通りです。
上記の焼き料理にはナムチムジェウと呼ばれる酸味のあるタレを使用しますが、ペットヤーンだけ違うタレを使用します。
カオナーペットパロー
カタカナ表記 | カオナーペットパロー |
---|---|
タイ語 | ข้าวหน้าเป็ดพะโล้ |
辛さ | 0 |
クセ |
- カオ(カーオ)→ご飯
- ナー→前・上
パローを日本語にすると【タイ風角煮】または【タイ風おでん】といった感じです。
そして、カオナーペットパローとは【アヒル肉パローご飯のせ】となります。
八角などの中華スパイスを使用して煮込みますので、甘い香りがするのが特徴。
中華スパイスとアヒル肉の相性は抜群で、クセになってしまう方も多いです。
中華系のタイ料理屋やフードコートで食べることができます。
クイティアオペット
カタカナ表記 | クイッティアオペット |
---|---|
タイ語 | ก๋วยเตี๋ยวเป็ด |
辛さ | 0 |
クセ |
- クイッティアオ→タイラーメン
- トゥン→煮込む
- バミー→小麦麺
クイッティアオとはいわゆる【タイラーメン】のことです。
そして、クイッティアオペットはアヒル肉を使用したクイッティアオ。
クイッティアオはクイッティアオでも、クイッティアオペットの場合「トゥン」と呼ばれるスープになります。
トゥンスープは、中華スパイスを使用した醤油系スープです。
トゥンスープは、特にバミー麺(小麦麺)との相性が抜群。
クイッティアオペットを食べる際は、ぜひバミー麺で食べてみてください。
ガオラオペット
タイ語 | เกาหลาเป็ด |
---|---|
辛さ | 0 |
パクチー | なし |
- ガオラオ→麺なしクイッティアオ
ガオラオを日本語にすると【麺なしのクイッティアオ】といった感じです。
クイッティアオはタイラーメンを指します。
ガオラオペットは、麺がない代わりに具材が増え、ご飯とともに食べます。
珍しいアヒルのレバーや砂肝などが入っていることも。(個人的にオススメです。)
バミーヘーンペットヤーン
カタカナ表記 | バミーヘーンペットヤーン |
---|---|
タイ語 | บะหมี่แห้งเป็ดย่าง |
辛さ | 0 |
クセ | なし |
- バミー→小麦麺
- ヘーン→乾いた・汁なし
- ヤーン→焼く
ヘーンとは「乾いた」という意味で、料理に使用する場合「スープなし」という意味になります。
つまりバミーヘーンペットヤーンは、焼きアヒル肉乗せ麺(混ぜそば)となります。
バミーヘーンペットは、甘いテリヤキソースのようなタレをかけて提供するお店が多いです。
日本人にとって、最もクセなく食べやすいアヒル料理かもしれません。
というか、ほぼほぼ中華料理。もはや日本の中華屋さんでもありそうです。
ラープペット
カタカナ表記 | ラープペット |
---|---|
タイ語 | ลาบเป็ด |
辛さ | |
クセ |
- ラープ→炒り米入りサラダ
- カオクア→攪拌した炒り米
ラープとは【炒り米スパイシーサラダ】です。
「カオクア」と呼ばれる粗挽き炒りもち米を使用したスパイシーサラダです。
ラープは油を使用せず、アヒルのひき肉を茹でて火を入れます。
アヒル肉独特の風味がラープ味と相性抜群です。個人的にはラープの中でも一番好きなラープとなります。タイでもし見かけた際はぜひお試しください。
パットガパオペット
カタカナ表記 | パットガパオペット |
---|---|
タイ語 | ผัดกระเพราเป็ด |
辛さ | |
クセ |
- パット→炒める
- ガパオ→ホーリーバジル
パットガパオを日本語に直訳すると【ホーリーバジル炒め】です。
ご飯付きの場合は、皆さんご存知【ガパオライス】となります。
そしてパットガパオペットは、アヒル肉パットガパオのことです。
個人的には、数あるパットガパオの中でもトップクラスに美味しいのではないかと思っています。オススメなので、見かけた際はぜひお試しください。
タイ【おすすめアヒル料理】のまとめ
アヒル料理は日本人にも食べやすくオススメです。
アヒル肉は特に中華系のタイ料理屋で力を発揮します。
アヒル肉は少しだけ鶏肉よりも高級ですが、タイに来られた際、一度は食べていただきたいです。
きっと旅の思い出や話のネタにもなるのではないでしょうか。