この記事はこんな方にオススメの記事です。
- 辛い物好きな方
- 辛いタイ料理に気をつけたい方
タイ料理において「辛い」ということはとても重要です。
僕自身、タイ(バンコク)で8年在住していました。
最初は辛いのが苦手でしたが、今では辛い物好きになってしまいました。(辛すぎるのは嫌だ。無理。)
僕の経験上、タイ人(特に田舎の方)に至っては「辛くないと美味しくない」と思っている方も多いと思います。
つまりタイには「辛い=美味しい」とする方がいるということ。
日本においては少ないと思いますが、生粋の辛い物マニアがいるのもまた事実ですよね。
この記事では辛い物好きでも納得の辛いタイ料理を17種紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
それではいきましょう!!!
激辛おすすめタイ料理17選
辛いタイ料理【スープ類】
1.ゲーンキアオワーン
タイ語 | แกงเขียวหวาน |
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辛さ | |
パクチー | あり(その他ハーブもあり) |
- ゲーン→煮込む料理全般
- キアオ→緑
- ワーン→甘い
ゲーンキアオワーンとは、いわゆる【グリーンカレー】のことです。
タイ料理の中でもトップクラスに辛い料理になります。
ゲーンキアオワーンには生唐辛子を大量に使用し、しかもその他ハーブ類もたくさん使用します。
「ワーン(甘い)」と料理名に入っていますが、ほんのり甘い程度で、辛いの方が完全に目立ちます。
たくさんの種類のハーブとココナッツミルクを使用するので、ややクセがあり辛い物が好きな方でも苦手な方もいるかもしれません。
基本的に緑の生唐辛子を使用し、赤色の唐辛子は飾り用であることが多いです。
そのため「あまり辛くないよ」と思わせぶりな態度をとるのもグリーンカレーの特徴。
2.レンセープ
タイ語 | เล้งแซ่บ |
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辛さ | |
パクチー | あり(ノコギリコリアンダー) |
- レン→背骨
- セープ→美味しい(イサーン方言)
- マナオ→タイライム
レンセープは日本語にすると【豚の背骨のマナオ煮込み】といった感じです。
「マナオ」というのはタイライムのこと。
日本ではマイナーなタイ料理ですが、タイでは非常に人気のタイ料理となります。
これから日本でも美味しいレンセープを提供する店が出てくるかもしれません。
唐辛子たっぷりスープにマナオをたっぷり絞って、豚の背骨をドカンと盛り付けられた豪快料理。
刻んだハーブに隠れて、刻み唐辛子も大量に振り掛けられます。
唐辛子は緑だけを使用することもあれば、赤と緑両方を使用する場合もあります。
気をつけなければいけないのは、緑色だけ使用し、唐辛子がハーブに紛れるパターンのレンセープです。
3.トムセープ
タイ語 | ต้มแซ่บ |
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辛さ | |
パクチー | なし(ハーブたっぷり) |
- トム→茹でる
- セープ→美味しい(イサーン方言)
トムセープは日本語にすると【イサーン風旨辛スープ】といった感じです。
「セープ」とはイサーン方言(タイ東北部)で「美味しい」ということ。
イサーンの方々は辛いのが大好きな印象。料理名に「セープ」とつく料理は大抵辛いです。
辛い物好きな方は「セープ」とついた料理は食べておいてもいいと思います。
4.スーパーティンガイ
タイ語 | ซุปเปอร์ตีนไก่ |
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辛さ | |
パクチー | あり |
スーパーティンガイを日本語にすると【激辛もみじスープ】といった感じです。
「もみじ」というのは、鶏の足のことですが、足は足でも「足の甲」部分を指します。
日本ではよく出汁を取る際に使用しますが、タイではそのまま料理にもなってしまいます。
少しグロテスクな感じもしますが、実際に食べてみると意外と美味しいですよ。
特に足の平はコラーゲンたっぷりでオススメ。
唐辛子もしっかりと入っているので、当然辛いスープとなります。
5.プラームックヌンマナオ
タイ語 | ปลาหมึกนึ่งมะนาว |
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辛さ | |
パクチー | あり(レシピ次第) |
- プラー→魚
- プラームック→烏賊
- ヌン→蒸す
- マナオ→タイライム
プラームックヌンマナオを日本語にすると【烏賊の激辛ライム蒸し】といった感じになります。
ニンニクの効いた酸っぱ辛いライムスープ。
子持ち烏賊を使用する場合もあり、食べたことのない方にはオススメです。
激辛タイ料理【サラダ類】
タイのサラダ料理は辛いのが多いのが特徴です。
基本的にマナオ(タイライム)は必ず使用し、カオニャオ(もち米)と一緒に食べるのが一般的。
唐辛子はスープ料理よりも直でお腹にくるため注意しましょう。
6.ソムタム
タイ語 | ส้มตำ |
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辛さ | |
パクチー | なし |
- ソム→酸っぱい
- タム→叩く
ソムタムとは日本語で【タイ風パパイヤサラダ】となります。
おそらく日本で最も有名なタイのサラダ料理といっても過言ではないでしょう。
「ギョリギョリッ」とした青パパイヤの食感がクセになります。
特にタイ本場でのソムタムは冗談じゃないほどに辛い店があったりするので、本当に気をつけましょう。(観光客が多い店ならたぶん大丈夫かな……たぶんね)
7.ヤムサラダ
- ヤム→混ぜる
ヤムサラダもタイを代表するサラダ料理。
酸っぱい、辛い、甘いが三位一体となった人気の料理です。
合わせる具材によって名前が変わります。
日本ではヤムウンセン(タイ風春雨サラダ)などが有名ですね。
ちなみにヤムサラダと日本人が言っているだけで、タイ人は「ヤムサラダ」とは呼びません。
8.ナムトック
タイ語 | น้ำตก |
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辛さ | |
パクチー | なし |
- ナム→水
- トック→落ちる
- ナムトック→滝
ナムトックは日本語にすると【粗挽き炒り米肉焼きサラダ】といった感じになります。
「カオクア」と呼ばれる炒った米粉と豚肉焼きや牛肉焼きを合わせたサラダ。
「カオクア(粗挽き炒り米)」の独特の風味とプチプチっとした食感がクセになります。
激辛タイ料理【炒め料理】
9.パットガパオ
タイ語 | ผัดกระเพรา |
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辛さ | |
パクチー | なし |
- パット→炒める
- ガパオ→ホーリーバジル
パットガパオとはいわゆる【ガパオライス】のことです。
日本でもトップレベルで人気のタイ料理となります。
実はガパオとは、ただ単にハーブの名前で、「ホーリーバジル」のことを指します。
スイートバジル(パスタとかによく使用されるアレ)とは少し違った風味のハーブです。
見た目の特徴として、ホーリーバジルはスイートバジルに比べ少しギザギザが多くなります。
10.パットキーマオ
タイ語 | ผัดขี้เมา |
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辛さ | |
パクチー | なし(他のハーブあり) |
- パット→炒める
- キー→〜がり、〜屋(ex. 暑がり、恥ずかしがり屋)
- マオ→酔う
- キーマオ→酔っ払い
パットキーマオは直訳すると「酔っ払い炒め」となります。
「酔っ払いも目が覚めるくらい辛い」ということで、このようなネーミングになったのだとか。
ホーリーバジル、コブミカンの葉や生胡椒などが使用され、ハーブたっぷりの激辛炒め料理です。
11.パッチャー
タイ語 | ผักฉ่า |
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辛さ | |
パクチー | なし(他のハーブあり) |
パッチャーとは【激辛ハーブ炒め】となります。
前述したパットキーマオと味付け、食材共に似ているのですが、パッチャーはスイートバジルを使用する炒め料理です。
日本人的にはパットキーマオの方が食べやすいかなという印象。
12.パットホイラーイ
タイ語 | ผัดหอยลาย |
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辛さ | |
パクチー | なし |
- パット→炒める
- ホイ→貝
- ラーイ→しま模様
- ホイラーイ→アサリ
- ホーラパー→スイートバジル
パットホイラーイは日本語にすると【アサリのバジル炒め】といった感じです。
日本でも割と名前は知られてきたような気がしています。
シンプルな味付けで日本でも食べやすいし、作りやすいのか、レシピサイトやレシピ本の常連さんです。
そしてパットホイラーイは何と言ってもタイビールとの相性が抜群の料理となります。
13.パットペット
タイ語 | ผัดเผ็ด |
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辛さ | |
パクチー | なし |
- パット→炒める
- ペット→辛い
パットペットを日本語にすると【レッドカレーハーブ炒め】です。
パットペットを直訳すると「辛い炒め物」となります。
タイで辛い炒め物は多く存在する中、なぜそんなにシンプルな名前になってしまったのかは不明。(別にディスってるわけではないですよ。)
料理名とは関係なく、レッドカレーペーストが必ず入るのが特徴です。
14.パックブンファイデーン
タイ語 | ผักบุ้งไฟแดง |
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辛さ | |
パクチー | なし |
- パック→野菜
- パックブン→空芯菜
- ファイ→火
- デーン→赤
パックブンファイデーンとは【タイ風空芯菜炒め】のことです。
日本でも割と有名なタイ炒め料理かと思います。
空心菜の食感と味の濃さ、辛さのバランスが絶妙です。
そして、なんとなく言いたくなってしまうネーミング。
タイ語の意味を理解すると、さらにかっこ良く聞こえてくるのが不思議です。
15.プラームックパットカイケム
タイ語 | หมึกผัดไข่เค็ม |
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辛さ | |
パクチー | なし |
- プラームック→烏賊
- パット→炒める
- カイ→玉子
- ケム→塩っぱい
- カイケム→(アヒルの)塩漬け玉子
プラームックパットカイケムを日本語にすると【烏賊の塩漬け玉子炒め】となります。
「カイケム」と呼ばれるアヒルの塩漬け卵と烏賊を合わせた炒め料理です。
カイケム独特の風味と烏賊の食感、味のバランスがたまりません。
ご飯にぶっかけて食べるも良し、ビールのつまみにしても良しの万能料理。
白身はしょっぱいので、気をつけてくださいね。
激辛タイ料理【おつまみ類】
16.サイウア
タイ語 | ไส้อั่ว |
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辛さ | |
パクチー | あり(パクチーの根) |
- サイ→腸
- ウア→詰める
サイウアとは【タイ北部ソーセージ】のことです。
【チェンマイソーセージ】とも呼ばれています。
レッドカレーが練りこまれているので、かなり辛く、独特の風味が特徴。
タイ料理が好きな方には、たまらないおつまみになること間違いなし。
タイでは生のキャベツなどが付け合わせとなることが多いです。
17.トートマンプラー
タイ語 | ทอดมันปลา |
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辛さ | |
パクチー | なし(別ハーブあり) |
- トート→揚げる
- マン→練る
- プラー→魚
トートマンプラーとは【タイ風さつま揚げ】のことです。
魚のすり身にレッドカレーペーストやコブミカンの葉などを合わせて揚げた料理となります。
唐辛子も練りこまれているので、当然辛い料理です。
似た名前の料理にトートマンクン(タイ風海老のすり身揚げ)がありますが、トートマンクンは辛くない料理となります。
辛いおつまみがほしい場合は、トートマンプラーがオススメ。
逆に辛いのが食べれない方と同席の場合はトートマンクンがオススメです。
辛いタイ料理おすすめ17選のまとめ
いかがでしたでしょうか。
辛い料理が多いタイ料理の中でも、特に辛い料理を厳選してみました。
ちなみにタイの田舎の家庭料理には、紹介できるはずもない名前もついていないような激辛料理がまだまだあると思います。
あなたはどの激辛タイ料理がお好きでしょうか。