- ラープとは
- カオクアの簡単な作り方
- ラープの本格レシピと作り方
- ラープの種類(厳選して7種紹介)
この記事では上記のことを解説していきます。
ラープを日本語にすると【粗挽き炒り米サラダ】といった感じです。
タイ人にはとても人気のあるタイ料理ですが、辛いもの好きな日本人にもラープが好きな方は多いです。つまりかなり辛いということ。
人気タイ料理なので、日本のタイ料理屋でも定番メニューとなっている店が多いですよね。
しかし日本では、まだそこまで認知度はないかなという個人的な印象となります。
実はラープには「カオクア」という粗挽き炒り米が必須です。
この記事前半ではラープの基本解説。
後半ではラープとカオクアの本格レシピと作り方を紹介していきます。
この記事をきっかけにカオクアのことまで知ってしましましょう。使用する食材や種類を知ればより楽しく、美味しく感じられることもあるかも知れません。
ぜひ、参考にしてみてください。それではいきましょう!!!
タイ料理【ラープ】粗挽き炒り米サラダの基本解説
カタカナ表記 | ラープ |
---|---|
タイ語 | ลาบ |
辛さ | |
クセ |
ラープとは
ラープを日本語にすると【粗挽き炒り米サラダ】といった感じです。
タイで日常的に食べられているサラダ料理となります。日本のタイ料理屋でも見かけることが多い料理です。
「カオクア」と呼ばれる、粗挽き炒り米を使用するのがラープ最大の特徴です。カオクアのプチプチした食感がクセになります。
ラープにはとても多くの種類があり、メインとなる具材によって名前が変わってきます。
ラープの種類の一部は以下の通りです。
- ラープムー→ラープ+豚ひき肉
- ラープガイ→ラープ+鶏ひき肉
- ラープヌア→ラープ+牛ひき肉
- ラープペット→ラープ+アヒルひき肉
- ラープトート→ラープ+揚げミートボール
- ラープウンセン→ラープ+春雨
ラープに肉類を使用する場合、基本的に茹でたひき肉を使用します。
焼いた塊肉を使用すると、ナムトックというサラダ料理に名前が変化するようです。
ラープはビールのつまみとしても非常に優秀です。
ただし、とても辛いので、辛いのが苦手な方はお気をつけください。
ラープは道端にあるタイ食堂やタイサラダ屋、タイ料理レストランなどどこでも食べることができます。
- カオクア(粗挽き炒り米)を使用する。
- 油を使用しない。
- 基本はひき肉を使用。
- とても辛い。
食材
基本的なラープに使用する食材は以下の通りです。
- 肉類(挽き肉)
- グラティアム(ガティアム)→ニンニク
- ホームデーン(ホムデン)→アカワケギ
- カオクア→炒り米粉
- マナオ→タイライム
- サラネー→ミント
- プリックポン→粉唐辛子
ラープは上記の材料を混ぜ合わせるだけです。
添える野菜にはトゥアファックヤーオ(ナガササゲ)やテンクワー(キュウリ)等があります。味付けの核になるのは、ナンプラーとマナオ(タイライム)となります。
オススメの食べ方
- カオニャオ→タイのもち米
ラープはカオニャオ(タイのもち米)と一緒に食べるのが、オススメの食べ方です。
- もち米を一口サイズにちぎって、素手でそのまま持ち、指で丸めます。
- ラープの汁(タレ)をつけて食べます。
そして、何と言ってもラープはビールとの相性が抜群です。
ぜひ、タイビールと一緒に食べてみてはいかがでしょうか。
ちなみにこのトリプルセットはタイサラダ料理全般でいけます。
タイビール+カオニャオ+タイサラダ料理全般
ラープとナムトックの違い
ナムトックとはを日本語にすると【粗挽き炒り米豚肉サラダ】または【粗挽き炒り米牛肉サラダ】です。
ナムトックはラープと同じ味付けで、さらにカオクア(粗挽き炒り米)も使用します。
ただし、ひき肉は使用しません。
コームーヤーン(豚トロ焼き)やヌアヤーン(牛肉焼き)を使用すると料理名がナムトックとなります。
ナムトックはラープに比べると脂身が多く濃厚です。
カオクアの簡単な作り方
上のYouTubeはタイ人の作るカオクアの作り方です。
日本のもち米で代用して作ってみましょう。ただし、作るとしても少量で作るのがオススメです。
- 生のもち米を炒ります。
- クロックヒン(タイの料理用石臼)またはフードプロセッサーを使用して粗い粉末にします。
ラープの本格レシピと作り方
ラープを作る際にマナオが必要です。ただしライムを代用として作ることができます。
自宅でタイ料理をよく作るという方は、購入しておいた方がいいかも知れません。
レシピ
- 豚ひき肉:100g
- 豚の皮(なくても可):50g
- 水:50ml ※油は使用しません。
- アカワケギ(玉ねぎで代用可):20g
- 刻みワケギ:10g
- マナオ(タイライム):大さじ2杯
- ナンプラー:大さじ2杯
- 粉唐辛子:お好み量
- カオクア(粗挽き炒り米粉):大さじ2杯
盛り付け時にナガササゲ、スイートバジル、ミントを添えると本格的に見えます。
作り方
- 全ての食材を程よい大きさに切っておきます。
- 鍋に豚ひき肉、豚の皮、水を入れ火をつけます。
- 混ぜながら火を通します。
- 豚ひき肉と豚の皮に火が通ったらアカワケギを投入。
- 少しかき混ぜ、残りの食材(マナオ・ナンプラー・粉唐辛子・カオクア・ワケギ)を入れしっかり混ぜ合わせます。
- 味見をして、味を整えます。
- 盛りつけて完成です。
ラープの種類
ラープは使用するメインの食材によって名前が変わってきます。
その一部を紹介していきます。
ラープムー
- ムー→豚肉
ラープムーは豚ひき肉を使用したラープです。
ラープムーは他のラープと違い少し特殊で、豚肉以外にも具材が追加されることがあります。
- タップムー→豚レバー
- ナンムー→豚の皮
タップムー(豚レバー)が入ることでコクと濃厚さがアップします。そしてナンムー(豚の皮)を入れると食感にアクセントが追加。
ラープムーは店によって、具材自体がだいぶ変わってきます。色んなラープムーを探してみるのも楽しいかもしれません。
ラープガイ
- ガイ→鶏肉
ラープガイは鶏ひき肉使用のラープとなります。
この記事で紹介するラープの中では最もアッサリしているラープです。
鶏肉がさっぱりしている分、ラープそのものの味がわかりやすいという特徴もあります。
ラープヌア
- ヌア→牛肉
ラープヌアは牛ひき肉を使用したラープのことです。
タイの牛肉は少し固くて、やや臭みがあります。
ラープにすると多少臭みは消えますので、タイの牛肉がイマイチ苦手な方でも少しだけ食べやすくなっています。
多少脂身が入っているラープは、濃厚で酸味とのバランスもよく美味しいです。
ラープペット
- ペット→アヒル
ラープペットはアヒルのひき肉を使用したラープです。
脂の乗ったアヒル肉の独特の味とラープ食材との相性が抜群です。
個人的にはラープペットが一番好みのラープ。
タイではラープ以外にも様々なアヒル肉料理が存在します。
日本でアヒル肉はなかなか食べられないので、タイに来た際はぜひトライしてみましょう。
ラーププラードゥック
- プラードゥック→ナマズ
ラーププラードゥックは、ナマズのひき肉を使用したラープです。
正直、見た目には美味しそうに見えないのですが、なかなか奥深い味です。
ナマズは日本ではなかなか食べる事はないですが、タイでは一般的な食用の魚となります。臭みがあるかと思いきや、意外と臭みはありません。
食感はフワフワ、とても柔らかいです。そのためラープのタレを吸いやすく、味が濃いと感じる方もいるかもしれません。
ナマズ料理に少し抵抗があるかもしれませんが、一度は食べてみてもいいかもしれませんね。
ラープカイモットデーン
- カイ→卵
- モット→蟻(アリ)
- デーン→赤
カイモットデーンとはアカアリの卵。
そしてラープカイモットデーンはアカアリの卵のラープです。
実はアカアリの卵は高級食品で、バンコクではなかなか食べることができません。
いくらのような食感で、プチッと弾けて中身はクリーミー。見つけた際はぜひお試しください。ただしお店の衛生面には十分にお気をつけください。
ラープトート
- トート→揚げる
トートとは「揚げる」という意味なのですが、揚げたミートボールが入ったラープは、全てラープトートとなります。
一応、基本的には、豚挽き肉を使ったミートボールになることが多いようです。
その他のラープ
これまで紹介してきた以外にもたくさんのラープがあります。
例えば、
- ラープクン→海老
- ラーププラームック→烏賊(イカ)
- ラープヘットファーン→フクロダケ
- ラープカノムチーン→タイ風そうめん
- ラープホイチェリー→ジャンボタニシ
といったラープがあります。
他にもまだまだたくさんあるので、タイ旅行の際は、ぜひ探してみてください。
タイ料理【ラープ】粗挽き炒り米サラダのまとめ
ラープは油を使用しないヘルシーなタイサラダです。
一度食べるとカオクアの食感とラープの風味がクセになるかもしれません。
作り方自体は簡単なので、ぜひ食材を揃えて自宅で作ってみてはいかがでしょうか。